【8月27日 AFP】米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)はこのほど、自分の死亡リスクを測定できるウェブサイトを開発した。米国と欧州の公衆データをもとに、性別、年齢、死因、地域別の死亡リスクを比較することができる。

 例えば、米ペンシルベニア(Pennsylvania)州に住む54歳の女性と英国に住む同年齢の女性を比較してみると、前者は肺がん・咽喉がんによる死亡リスクが29%高く、後者は乳がんによる死亡リスクが33%高いことがわかる。

 2年以内に死亡するリスクは、年齢とともに上昇する。米国人女性の場合、20歳では2000人に1人(0.05%)だが、40歳では3倍に、60歳では16倍、80歳では100倍に跳ね上がる。つまり、80歳の20人に1人(5%)が翌年には死ぬという計算だ。

 1年以内に死亡するリスクでは、比較するグループ間に顕著な差が見られる。

 性別で見ると、男性におけるリスクは女性よりもはるかに高くなっている。20歳の男性では、事故・殺人・自殺で命を落とすリスクは2.5倍から3倍高い。

 20歳男性の死因の80%を占める事故・殺人・自殺は、50歳では10%以下に低下し、その代わりに心臓病が1位に。この年代の男性では死因の30%以上が心臓病だ。

 30-40代のがんリスクでは、女性の方が男性よりも高い。

 米国の人種別で見ると、30-40代に心臓病やがんで1年以内に死亡するリスクは、黒人が白人を2倍上回っている。

 また、肥満に関連した死亡リスクは米国が欧州をはるかに上回っている。(c)AFP

【参考】死亡リスクを測定できるサイト「Death Risk Rankings」(英語)