【8月27日 AFP】米グーグル(Google)が進める書籍全文検索サービスをめぐり、同社が米作家協会(Authors Guild)や米出版社協会(Association of American PublishersAAP)と合意した和解案に反対する陣営が26日、「オープンブックアライアンス(Open Book Alliance)」を正式に立ち上げ、米アマゾン(Amazon)、米マイクロソフト(Microsoft)、米ヤフー(Yahoo)の3社も参加した。

 グーグルは書籍をデジタル化し、検索や配信を行う「グーグル・ブック検索(Google Book Search)」サービスを進めているが、「オープンブックアライアンス」は声明で、同サービスの「法律面、競争面、政策面に関する深刻な問題」について懸念を提示。

 書籍のデジタル化そのものはグーテンベルク(Gutenberg)の印刷革命に匹敵する革命だが、電子図書館の運営が1企業と限られた出版社に独占されれば、必ずコスト高を招いて消費者、図書館、学者、学生へのサービスの質が標準以下になるとして、電子化および販売は開かれた環境の下で消費者の利益のために行われるべきだと主張している。

「オープンブックアライアンス」には、サンフランシスコに拠点を置く非営利団体Internet Archiveのほか、出版社、図書館関連団体などが参加している。 

 グーグルはこの動きについて声明で、「負け惜しみ同盟」だと一蹴した。(c)AFP/Chris Lefkow