「ながら」作業は非効率、米スタンフォード大学
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【8月26日 AFP】携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)を聞きながら、ネットで動画を見、インスタントメッセージを打ち、Eメールをチェックし、フェースブック(Facebook)をアップデートする――複数の作業を同時にこなす「マルチタスク」は良いどころか、どれもうまくできないとする研究結果を、米スタンフォード大学(Stanford University)の研究チームが24日発表した。
同大は100人の学生を対象に、マルチタスクを多くこなすタイプと1つずつタスクをこなすタイプの学生に分けて実験を行ったところ、マルチタスク人間は今行っている以外のタスクについて考えずにはいられず、さまざまな事柄を頭の中で切り離せないことが分かった。マルチタスク型は、記憶や頭の中での情報整理に優っていないことも分かった。
学生たちに文字を見せて、繰り返し現れる文字を記憶するように求めた実験では、マルチタスク度の低い学生が良い結果を出したという。マルチタスク度の高い学生は、文字を見つづけるほど結果が悪くなり、頭の中で文字を分類し続けることが困難になったという。
実験に参加したアンソニー・ワグナー(Anthony Wagner)教授(心理学)は、「さまざまな情報が外界から入って来たり、記憶から現れる状況に置かれたとき、マルチタスク人間は、現在の目的に関係のない情報を取り除くことができない。つまり、無関係な情報によって処理が遅くならざるをえない」と話している。(c)AFP
同大は100人の学生を対象に、マルチタスクを多くこなすタイプと1つずつタスクをこなすタイプの学生に分けて実験を行ったところ、マルチタスク人間は今行っている以外のタスクについて考えずにはいられず、さまざまな事柄を頭の中で切り離せないことが分かった。マルチタスク型は、記憶や頭の中での情報整理に優っていないことも分かった。
学生たちに文字を見せて、繰り返し現れる文字を記憶するように求めた実験では、マルチタスク度の低い学生が良い結果を出したという。マルチタスク度の高い学生は、文字を見つづけるほど結果が悪くなり、頭の中で文字を分類し続けることが困難になったという。
実験に参加したアンソニー・ワグナー(Anthony Wagner)教授(心理学)は、「さまざまな情報が外界から入って来たり、記憶から現れる状況に置かれたとき、マルチタスク人間は、現在の目的に関係のない情報を取り除くことができない。つまり、無関係な情報によって処理が遅くならざるをえない」と話している。(c)AFP