【8月24日 AFP】情報保護に関するスイスの監視機関は21日、米インターネット検索大手グーグル(Google)に対し、街並みを撮影した画像を地図情報サイトで提供する同社のサービス「ストリートビュー(Street View)」関連の設備をただちに撤去するよう求めた。グーグル上のスイスの地図と連携した「ストリートビュー」のサービスは、提供が開始されたばかりだった。

 連邦情報保護委員会のHanspeter Thuerコミッショナーは声明を発表し、同委員会が提示した個人のプライバシーを尊重するという条件を、グーグル側が重んじていないと非難した。同氏によると、多くの個人の顔や自動車のナンバーが、覆われたり、十分にぼかしを入れられたりすることなく、サイト上にアップされているという報告が一般から多く寄せられ、また同氏も自分で利用しそれを確認したという。

 Thuerコミッショナーは次週初めにもグーグル側の代表と会見し、サービスを改善しスイス連邦法に準拠するよう求めるという。(c)AFP