アマゾンは「ビッグブラザー」? 電子書籍を無断で遠隔削除
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【7月19日 AFP】米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、電子書籍用端末「キンドル(Kindle)」ユーザーに販売したジョージ・オーウェル(George Orwell)作品の電子書籍をユーザーに無断で遠隔削除したことが分かった。
削除したのは「1984年(1984)」「動物農場(Animal Farm)」の2作品。16日以降、被害にあったユーザーたちがネット上のアマゾンのフォーラムで、自分のキンドルからこの2作品がいつのまにか削除されていたと訴えていたことから、同社の「強制削除」が判明した。
「1984」では未来の独裁国家での検閲がテーマとなっているが、アマゾンの取った今回の行為はこの作品で描かれた内容に類似していることから、アマゾンはユーザーから「まるでビッグブラザーのような行為だ」と非難を受けている。
アマゾンの広報担当者は18日、IT系ニュースサイトCNETに削除した理由を説明。これによると2作品が再版権のない出版社により販売されていたため、同社のシステムとユーザーの電子書籍用端末から違法な出版物を削除し、ユーザーに代金を返したという。
同社の広報担当者は、将来的には電子書籍が削除できないようシステムを更新する予定だと述べた。(c)AFP
削除したのは「1984年(1984)」「動物農場(Animal Farm)」の2作品。16日以降、被害にあったユーザーたちがネット上のアマゾンのフォーラムで、自分のキンドルからこの2作品がいつのまにか削除されていたと訴えていたことから、同社の「強制削除」が判明した。
「1984」では未来の独裁国家での検閲がテーマとなっているが、アマゾンの取った今回の行為はこの作品で描かれた内容に類似していることから、アマゾンはユーザーから「まるでビッグブラザーのような行為だ」と非難を受けている。
アマゾンの広報担当者は18日、IT系ニュースサイトCNETに削除した理由を説明。これによると2作品が再版権のない出版社により販売されていたため、同社のシステムとユーザーの電子書籍用端末から違法な出版物を削除し、ユーザーに代金を返したという。
同社の広報担当者は、将来的には電子書籍が削除できないようシステムを更新する予定だと述べた。(c)AFP