【7月8日 AFP】韓国の聯合ニュース(Yonhap News)などは8日、青瓦台(大統領府)や国防省、国会などのサイトが7日夕から大規模なサイバー攻撃を受け、警察が捜査を行っていると報じた。

 韓国情報保護振興院(Korea Information Security Agency)によると、攻撃を受けたサイトは政府関係機関を中心に25にのぼり、4時間近くにわたり接続不能となった。これを受け、韓国警察庁サイバーテロ対応センター(Cyber Terror Response Center)が捜査に乗り出したという。

 国防省は前月、軍のコンピューターネットワークはサイバー攻撃の主要なターゲットとなっており、1日平均9万5000件の攻撃が報告されていると発表した。その内訳は、ハッキングの試みが1万450件、ウイルスの感染が8万1700件だという。

 こうした攻撃の大半は、一般人が家庭のパソコンで経験するのと同じ軽微なものだが、残りの約11%は、軍のサーバーに侵入して機密情報を持ち出すことを目的とした、高度な技を駆使したものだという。

 警察当局は、攻撃が中国から行われている可能性があるとの報道については、確認を拒否した。

 また、米政府機関のサイトもサイバー攻撃を受けたと報じられている。(c)AFP