【6月2日 AFP】米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)は1日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)で開幕した世界のゲームメーカーが集結するゲーム見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(Electronic Entertainment ExpoE3)」で、これまで極秘で開発していた人間の体をコントローラーとして操作するゲームシステム「ナタル(Natal)」の試作品を公開した。

「ナタル」は、カメラ機能に声と顔の認識ソフトウェアを組み合わせ、個々の利用者やその行動を感知する。例えば、ドライブゲームの場合、車のハンドルを握る動作をするだけでゲームを楽しめる。他にも、ボクシング、スケートボード、サッカーなどのスポーツゲームタイトルがあり、ゲーム画面に現れるキャラクターが、実際のプレーヤと同じように動く。

 また、プレーヤーの顔や声をスキャンすることで、誰がプレーしているのかを識別する仕組みで、「ナタル」を搭載した家庭用ゲーム機「Xbox360」は、映像の再生、オンラインチャットなどの操作を、言葉で発声するだけで実行する。

「ナタル」の完成時期は未定だが、マイクロソフトは同日、「ナタル」対応のゲームソフト開発者向けのソフトウェアキットを発表している。(c)AFP