【6月2日 AFP】米検索大手グーグル(Google)は1日、オンラインでの書籍購入サイト「Partner Program books online」を立ち上げると発表した。米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)との競合は必至だ。

 グーグル広報のガブリエル・ストリッカー(Gabriel Stricker)氏は、利用者が検索した書籍を購入が可能となることで、出版社の販売手段の幅を広げたいという。

 すべてのネット環境に対応し、利用者は「Partner Program」のサイトにアクセスすれば、電子書籍を購入できる。

 ストリッカー氏は、年内にも書籍の電子化への了解を各出版社からとりつけたいと意欲を示す。また、電子書籍を通じて環境保護の促進にも貢献したいと話す。

 ニューヨークタイムズ(New York Times)紙によると、同プログラムは、現在、論議を呼んでいる書籍の全文検索サービスとは別個のもので、出版社は電子書籍化した新刊書を直接、購入者に販売できるようになる。

 電子書籍のオンライン販売では、アマゾンがすでに電子書籍用端末「キンドル(Kindle)」を通じた電子書籍販売に参入しており、グーグルとの直接対決は必至だと同紙は予測する。

 同紙によると、グーグルのトム・ターベイ(Tom Turvey)氏は、グーグルのサービスはアマゾンと異なり出版社側が自由に価格を設定できると説明しているという。(c)AFP