【5月24日 AFP】イラン労働通信(ILNA)は23日、イラン当局が米大手ソーシャル・ネットワーク・サイト(SNS)フェースブック(Facebook)のアクセスを遮断したと報じた。来月12日の大統領選を前に野党の有力候補支持者による同サイトでの選挙運動を妨げる意図があるとしている。

 これによると、イランのあるプロバイダの従業員は政府からこの知らせを受けたと語ったという。またネット利用者の話として、大統領選に立候補したミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相の支持者が選挙運動にフェースブックを利用しようとしたため同サイトは遮断されたと伝えている。

 フェースブックにはムサビ氏の略歴や公約、同氏とその支持者の写真などが掲載されていた。ムサビ氏のページには5200人を超える支持者がいたという。

 フェースブックは報道を受け、有権者が候補者について調べようとインターネットに向かった時にアクセスできなくなったのは残念だとする声明を出し、遺憾の意を示した。この件について現時点で政府からのコメントはない。(c)AFP/Siavosh Ghazi