【5月1日 AFP】ロンドン(London)のギャラリー「アンリー・ジュダ(Annely Juda )」で30日、現代最高の画家の1人とされる英国の画家デービッド・ホックニー(David Hockney)が携帯電話端末iPhone(アイフォーン)を使用して描いた作品の展覧会「Drawing In A Printing Machine(絵を描く機械による絵画)」が始まった。

「iPhoneを使って手で花の絵を描いて、それを友だちに送るのが好きだ。友だちは『新鮮』な花を受け取れるし、私の花は永遠だ。決して枯れたりしない」と71歳のホックニー氏。夕刊紙イブニング・スタンダード(Evening Standard)の取材に、「電話が絵を描くことを思い出させてくれるなんて、誰が思っただろうね」と語った。

 ホックニー氏によると、iPhoneで絵を描くコツは「スクリーンをそっとなでること」。テクノロジーの進歩によってコンピューターが人間の動きにすぐに反応するようになったおかげで、アーティストはスケッチブックに描くのと同じように、自由自在にコンピューター上で絵を描けるようになったと説明した。

 今回公開されたのは、風景画10点と肖像画18点。展覧会の会期は7月11日まで。(c)AFP