【3月25日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は24日、同社のインターネット検索サービスにセマンティック技術を追加したと発表した。

 セマンティック検索では、キーワードの言葉と言葉の関連性や概念をよりよく理解し、意図している意味を考慮される。37の言語に対応し、例えばロシア語で「カードによる占い」と入力すると、「タロット」や「易断」などが検索結果に表示される。また、英語で「物理学の原理」と入力すると、「ビッグバン」や「量子力学」など候補として挙げられる。

 検索結果のページにも改良が加わり、ユーザーの求めている検索結果を説明した要約文(スニペット)がこれまでよりも長くなった。

 インターネット検索では通常、検索のキーワード欄に入力された言葉と、ウェブサイトやほかのオンライン・データベースにある言葉とをマッチングさせるのが基本的な機能だ。

 だが、単に言葉をマッチングさせるだけではなく、文や複数の言葉の意味を理解する、より高機能の「セマンティック検索」への関心は高まっている。

 長年にわたって懸念されてきたのが、セマンティック技術でより複雑化した検索を、ユーザーが期待するような高速で処理できる技術を開発できる企業があるかということだった。

 米ソフトウェア大手マイクロソフト(MicrosoftMS)は近ごろ、インターネット検索事業でグーグルやヤフー(Yahoo!)に大きく水をあけられて長年3位に甘んじてきた「ライブサーチ(Live Search)」よりも多くのユーザー獲得が狙える、セマンティック技術を採用した新検索サービスKumo.comを現在試験中であることを明らかにしている。(c)AFP