【3月17日 AFP】ニュージーランド・ウェリントン(Wellington)の高等裁判所は16日、米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェースブック(Facebook)を利用して、業務取引をめぐり民事訴訟を起こされた被告に対して裁判関係書類を通知することを認めた。

 同被告は、家族の経営する野菜園の口座から24万1000ニュージーランドドル(約1250万円)を無断で引き出したとして、民事提訴されていた。

 英国に滞在しているとみられる被告は、フェースブック上にウェブサイトを持っていることがわかっていた。

 提訴した企業の弁護士によると、従来の方法では被告に民事提訴を通知することが困難だったため、フェースブックの利用を申請したという。

 同弁護士は、ニュージーランド通信(New Zealand Press AssociationNZPA)に対し、フェースブックを利用した裁判関係書類の通知が許可されたのは、ニュージーランドでは史上初だろうと語った。

 前年12月にオーストラリアで、連絡のつかないカップルに対しフェースブックでの裁判関係書類の通知が認められた裁判があり、それを参考にしたという。(c)AFP