【2月21日 AFP】米連邦第9巡回控訴裁判所は20日、暴力表現を含むビデオゲームを18歳未満に販売・レンタルすることを禁止するカリフォルニア州法が、言論の自由を保障する米国憲法に違反しているとの判断を下した。

 この州法は、2005年にアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)州知事の署名で発効した。

 判事は、18歳未満が暴力的なビデオゲームで遊ぶことを防ぐには、州法よりも強制力の弱い規制方法で可能だと述べ、例として業界団体によるレーティング(年齢区分)指定をあげた。

 判事の見解は、州政府は未成年者に対し性的表現を含む制作物を規制する権限があるが、暴力表現については適用されないとするもので、「州政府は、未成年の思考を管理するために言論の自由を規制することはできない」と述べた。また、こういったビデオゲームが、未成年に心理学的・神経学的な影響があることは証明されていないとした。

 同州法の起草者であるカリフォルニア州上院のLeland Yee議員は、ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)同州司法長官に対し、米連邦最高裁へ上告するよう求めた。(c)AFP