【1月28日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)が27日発表した2008年10-12月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比1%減の18億1000万ドル(約1600億円)で、最終損益が3億300万ドル(約270億円)の赤字となった。前年同期は2億600万ドル(約180億円)の純利益を上げていた。

 一方、同社の最高経営責任者(CEO)に新たに就任したキャロル・バーツ(Carol Bartz)氏が、ヤフーを立て直すためにはあらゆる対策を講じると約束する中、ヤフーの業績は市場の事前予測よりは高いものとなった。同期の1株あたりの利益は、市場予想の13セントを上回る17セントとなった。また、08年通期の1株あたりの利益も、市場予想の42セントを上回り、46セントとなった。

 8日前のCEO就任の際に、バーツCEOは、「会社にとって長期的に意味があり、価値を創出するもの」であれば例外なく検討するとの姿勢を示し、会社を建て直すために「あらゆる手段を検討する」と語っていた。

 また、バーツ氏は「会社を売却しない」との考えを示し、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)と何らかの提携をする可能性も残した。ヤフーについては、検索サイトが「非常に価値のある」部分だとの考えを示した。

 ヤフーの08年通期の純利益は、前年比35.7%減の4億2400万ドル(約377億円)となった。(c)AFP/Glenn Chapman