【1月25日 AFP】就任後初めて、毎週定例の大統領演説を行ったバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が、24日に公約通り同演説を動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」に公開した。これを受けて、ユーチューブのコメント投稿欄では白熱した議論が巻き起こっている。

 オバマ大統領が景気刺激策を提案した5分間の演説動画は、ユーチューブのホワイトハウス(White House)公式チャンネルで公開され、公開から12時間後には再生回数が21万回を突破し、コメント投稿欄には約1000件のコメントが寄せられた。

「ついにホワイトハウスがユーチューブに来た。いつまで公式チャンネルがコメント投稿を許可するかわからないが、とにかく、大統領ありがとう」(ユーザー名BrettR4763さん)

 コメント投稿欄では、多数の視聴者らがオバマ大統領の提示した総額8250億ドル(約73兆円)の景気刺激策の是非について議論を交わし、コメントの中には、オバマ大統領が「社会主義者だ」と批判する声もあった。一方、公然とした人種差別発言も数件ほどあった。

 ユーザー名cokie1982さんは、性急な意見を述べるコメント投稿者らに対し、オバマ大統領に時間を与えるべきだと訴えた。「彼は大統領に就任してまだ5日目だ。神だって世界を作るのに7日間かかった。しかも神は、他人の失敗の処理をする必要はなかったんだ」

 オバマ大統領の就任後初の毎週恒例の演説の他にも、ホワイトハウス公式チャンネルでは大統領就任演説の動画も公開されており、24日時点で再生回数は82万回に上っている。(c)AFP