【1月3日 AFP】オンライン百科事典サイト「ウィキペディア(Wikipedia)」は2日、目標としていた600万ドル(約5億5000万円)の資金調達を達成し、2008年度の運営費をまかなえる見通しがたったと発表した。

 ウィキペディアの創始者ジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)氏は、同サイトを運営する非営利団体ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)のサイトに寄せた感謝のメッセージの中で、前年7月1日に資金提供を呼び掛けて以降、12万5000人以上のユーザーから計400万ドル(約3億6700万円)を超える寄付が集まったと報告した。

 加えて、大口の寄付や基金からの寄付で200万ドル(約1億8300万円)が得られたという。こうした収入により2009年6月末までの1年間の運営費がまかなえることになったとしている。

 ウェールズ氏によると、資金はサーバー代やホスティング・サービス料、スタッフ23人の人件費といった日常業務のために使われるほか、ウィキメディア財団が運営するプロジェクトのためのオープンソース・ソフトウェアの開発や改善にも投資される。集まった資金のうち600万ドルを超える部分は来年度以降の運営費に回すという。(c)AFP