【1月1日 AFP】米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)の携帯音楽プレーヤー「Zune」の利用者にとって、今年は「ハッピー・ニューイヤー」とはいかなかった――。世界中で数千台のZuneが12月31日、「内蔵時計のバグ」(マイクロソフト)によってフリーズしてしまった。

 バグが発生したのは、初期型の30ギガバイトのモデルだけで、後に発売された80ギガバイトと120ギガバイトのモデルは問題なかったという。

 マイクロソフト側がこの問題を把握したのは、Zuneについてのオンライン掲示板などで、世界各地の利用者がZuneが作動しなくなったとの書き込みを行ったからだという。

 こうした掲示板に書き込まれたメッセージには、「2008年12月31日のZune30(ギガバイト)のメルトダウンの被害者」と署名されていた。今回のZuneのバグは、最後の審判の日(doomsday)をもじった「Zunesday」や2000年のY2K問題に引っかけた「Z2K」などと呼ばれている。

 マイクロソフトは当初、30ギガバイトモデルのZuneの起動時に「複数の問題」が生じる可能性があるとし、利用者の理解を求め謝罪する声明を発表した。この声明の発表から数時間後、マイクロソフトはバグについて説明する新たな声明を発表し、不具合の原因はうるう年の最期の日を正しく処理できないという内蔵時計のドライバのバグよるもので、内蔵時計が自動的にリセットする翌1日にはこの問題は自然に解決するとした。(c)AFP