【12月12日 AFP】米フロリダ(Florida)州の高校の卒業生が、在学中に教師に対し「ネットいじめ」を行ったとして3日間の停学とされた処分は言論の自由に反するとして、学校長に処分撤回を求めて裁判を起こした。

 10日のマイアミ・ヘラルド(Miami Herald)紙が報じたところによると、同州マイアミ(Miami)北部の高校を最近卒業したキャサリン・エバンズ(Katherine Evans)さん(18)は在学中、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェースブック(Facebook)上で英語教師について批判的なコメントを掲載したことから停学となった。

 エバンズさんは2007年11月、フェースブックで「私が会った最悪の教師」というグループを作り、この教師の写真を掲載、友人らにもグループへの参加を促したが、加わったのはわずか3人で、しかも教師をたたえエバンズさんの行為を非難したため、エバンズさんはその後、ページを削除した。

 しかし、フェースブックの件を知った学校側は、エバンズさんを教師に対するネットいじめと破壊的な行為を行ったとして3日間の停学処分にし、さらに成績優秀者だったエバンズさんを上位クラスから除籍した。

 アメリカ自由人権協会(American Civil Liberties UnionACLU)により8日に起こされた訴えでは、金銭賠償ではなく、「(エバンズさんの)学歴に傷を付け、また米憲法修正第1条で保障されている(表現の自由の)権利に違反した」停学処分の撤回を学校側に求めている。(c)AFP