ムンバイ同時襲撃事件、情報提供にネットが大活躍
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【11月29日 AFP】インド・ムンバイ(Mumbai)で起きた同時襲撃事件では、ブロガーや市民ジャーナリスト、マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」のユーザーらが、一部誤報はあるものの事件の様子を詳細に伝え、人びとの注目を集めた。
■襲撃現場近くから独自に「報道」
米ボストン(Boston)在住のインド系米国人Arun Shanbhagさん(46)は、武装集団がムンバイの高級ホテルや名所を襲撃したとき、市内に住む両親を訪ねていた。27日朝から、Shanbhagさんは自身のブログやツイッターで刻々と変化する情勢を伝え、写真共有サイト「フリッカー(Flickr)」に写真を掲載し続けた。
Shanbhagさんがツイッターで送信した最初のメッセージは、「ムンバイで爆発。タージマハル・ホテル(Taj Mahal Hotel)はわが家からわずか1ブロックだ!人質は現在も中にいる。まだ燃えている。煙が窓から吹きだしている。写真は後ほど掲載」というもの。その後、引き止める両親を振り切って外に出ると、炎上するホテルや、カフェ・レオポルド(Cafe Leopold)の惨状を撮影し、フリッカーに掲載した。
■ツイッターでリアルタイム情報交換
ツイッターでは数秒ごとに数千件のメッセージが交わされ、現地の混乱ぶりや情勢の不透明さを浮き彫りにした。事件の状況に関する情報交換がリアルタイムで行われたほか、家族や友人の安否を確認したり、最新ニュースを掲載しているサイトのリンク先を教えあうユーザーも。
あまりに猛烈な情報交換の勢いに、「人質を取って立てこもる武装グループが情報を利用する可能性を恐れたインド当局が、ツイッターへの投稿をやめさせようとした」という報道さえある。
■動画、名簿、追悼 ― 即応したネット社会
動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」にも数十件の投稿があった。ただ、大半は現場を目撃したユーザー独自の映像ではなく、事件を伝えるテレビ番組を録画したもの。
一方、NowPublicやGroundReportなどの市民メディアでは、事件発生から数時間以内に市民ジャーナリストによる映像、写真、独自に取材した情報が次々と掲載された。
グーグルマップ(Google Map)では、あるユーザーが襲撃現場を正確に特定したマイマップを公開、4万回以上も閲覧されている。
Mumbaihelp.blogspot.comは、解放された人質の名簿や電話相談サービスの電話番号を提供。友人や家族と連絡を取りたい人びとため、掲示板サービスも提供している。
フェースブック(Facebook)などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)では、事件の犠牲者に哀悼を示すグループが作成されている。「In memory of all those who died in the 26th-27th November MUMBAI massacre(11月26-27日のムンバイ大虐殺で死亡した全員を追悼して)」というグループには、すでに2万2000人が参加している。
オンライン百科事典サイト、ウィキペディア(Wikipedia)の英語版では、最初の銃撃から48時間後には、襲撃事件について詳細な書き込みがあり、現在もさらに詳しい書き込みが続いている。(c)AFP/Chris Lefkow
【関連情報】ウィキペディアの書き込みはこちら(英語)
■襲撃現場近くから独自に「報道」
米ボストン(Boston)在住のインド系米国人Arun Shanbhagさん(46)は、武装集団がムンバイの高級ホテルや名所を襲撃したとき、市内に住む両親を訪ねていた。27日朝から、Shanbhagさんは自身のブログやツイッターで刻々と変化する情勢を伝え、写真共有サイト「フリッカー(Flickr)」に写真を掲載し続けた。
Shanbhagさんがツイッターで送信した最初のメッセージは、「ムンバイで爆発。タージマハル・ホテル(Taj Mahal Hotel)はわが家からわずか1ブロックだ!人質は現在も中にいる。まだ燃えている。煙が窓から吹きだしている。写真は後ほど掲載」というもの。その後、引き止める両親を振り切って外に出ると、炎上するホテルや、カフェ・レオポルド(Cafe Leopold)の惨状を撮影し、フリッカーに掲載した。
■ツイッターでリアルタイム情報交換
ツイッターでは数秒ごとに数千件のメッセージが交わされ、現地の混乱ぶりや情勢の不透明さを浮き彫りにした。事件の状況に関する情報交換がリアルタイムで行われたほか、家族や友人の安否を確認したり、最新ニュースを掲載しているサイトのリンク先を教えあうユーザーも。
あまりに猛烈な情報交換の勢いに、「人質を取って立てこもる武装グループが情報を利用する可能性を恐れたインド当局が、ツイッターへの投稿をやめさせようとした」という報道さえある。
■動画、名簿、追悼 ― 即応したネット社会
動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」にも数十件の投稿があった。ただ、大半は現場を目撃したユーザー独自の映像ではなく、事件を伝えるテレビ番組を録画したもの。
一方、NowPublicやGroundReportなどの市民メディアでは、事件発生から数時間以内に市民ジャーナリストによる映像、写真、独自に取材した情報が次々と掲載された。
グーグルマップ(Google Map)では、あるユーザーが襲撃現場を正確に特定したマイマップを公開、4万回以上も閲覧されている。
Mumbaihelp.blogspot.comは、解放された人質の名簿や電話相談サービスの電話番号を提供。友人や家族と連絡を取りたい人びとため、掲示板サービスも提供している。
フェースブック(Facebook)などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)では、事件の犠牲者に哀悼を示すグループが作成されている。「In memory of all those who died in the 26th-27th November MUMBAI massacre(11月26-27日のムンバイ大虐殺で死亡した全員を追悼して)」というグループには、すでに2万2000人が参加している。
オンライン百科事典サイト、ウィキペディア(Wikipedia)の英語版では、最初の銃撃から48時間後には、襲撃事件について詳細な書き込みがあり、現在もさらに詳しい書き込みが続いている。(c)AFP/Chris Lefkow
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