【11月23日 AFP】動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」が22日、初のライブ放送を配信した。ライブイベントは、コンサートやバラエティーショーなど、さまざまなイベントが行われる祭典となり、視聴者から「かっこいい!」から「大失敗」まで幅広いコメントが寄せられた。

 ユーチューブ初のライブ放送は、米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の観光名所「フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf)」のそばにあるフォートメーソンセンター(Fort Mason Center)から公開生放送で行われ、ユーチューブで有名になった歌手やダンサー、ビデオブロガーらが出演し、「youtube.com/live」で2時間にわたって放映された。

 イベントの幕開けを飾ったのは、露出度の高い衣装で登場したケイティ・ペリー(Katy Perry)の曲「Hot and Cold(熱狂と冷静)」。同曲のタイトル「熱狂と冷静」は、当日のコメント投稿欄に書き込まれた数万人の意見を要約したものとなった。

 イベントでは、ユーチューブが米大統領選挙で果たした役割を称賛する場面もあった。米大統領選では、各選挙陣営がユーチューブを動画配信先として選択し、ユーチューブはCNNテレビと討論会を共催した。

 また、ウィル・アイ・アム(Will.i.am)が登場し、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領が4日に共和党候補のジョン・マケイン(John McCain)氏に勝利したことを受けて発表した「It's A New Day」を披露した。

 ほかにも第1回「YouTube Visionary Award」を受賞したギャビン・ニューソム(Gavin Newsom)サンフランシスコ市長やヨルダンのラニア王妃(Queen Rania)が、ビデオメッセージで登場した。ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah)の妻、ラニア王妃は「アラブ圏やイスラム世界に対する固定観念を打ち崩すこと」を目指して、今年4月に独自のチャンネルを開設していた。

 ユーチューブの生放送初進出は、米検索大手グーグル(Google)傘下のユーチューブが、広告主に動画の「スポンサー」になってもらったり、検索ワードの入札を行うことで広告収入を獲得しようという試みを続けるなかで行われた。(c)AFP/Chris Lefkow