【11月11日 AFP】米市場調査会社NPDは10日、2008年第3四半期(7-9月)における米市場での携帯電話端末販売台数で、米アップル(Apple)の携帯電話端末「iPhone 3G」が首位に立ったと発表した。

 NPDによると、今期のiPhone 3Gの販売台数は、米通信機器大手モトローラ(Motorola)の「RAZR(レーザー)」を初めて上回ったという。3位はカナダの携帯情報端末大手リサーチ・イン・モーション(Research in MotionRIM)製の多機能携帯電話端末「ブラックベリー・カーブ(BlackBerry Curve)」だった。

 NPDの分析部門の責任者ロス・ルービン(Ross Rubin)氏は「iPhone 3Gがレーザーを上回ったという事実は、携帯電話端末のデザインが、ファッション性の重視からファッショナブルな機能性を重視する方向へと移行していることを示している」と指摘した。

 また、同氏は「第3四半期の売上台数ベスト5のうち4機種は、メッセージ機能や高度なインターネット機能に最適化されたものだった」ことを明らかにした。

 世界市場では、フィンランドの通信機器大手ノキア(Nokia)の優位は揺るがないものの、iPhoneはブラックベリー(BlackBerry)を抜いて2位に躍り出た。

 タッチスクリーン機能や高速データ通信対応機能を備えたiPhone 3Gは、7月の発売開始以来、爆発的な人気を集めてきた。英調査会社Canalysisによると、世界市場における今年9月期のiPhoneの販売台数は、前年同期比で5倍に上っているという。(c)AFP/Glenn Chapman


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