【10月9日 AFP】金融危機が拡大する中、リスク回避を試みる投資家や生活費の節約方法を探す人びとが最新金融情報を求めてインターネットに群がり、ネット渋滞の様相を呈している。

 米議会が金融安定化法案を可決した後、米経済紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)や投資・マネーの総合情報サイト「ヤフー・ファイナンス(Yahoo Finance)」などのウェブサイトでは、訪問者数が過去最多を記録。ウォールストリート・ジャーナルは先日、1日200万人という前例のないアクセスがあったと発表した。

 ヤフー・ファイナンスでも掲示板への書き込みが約40%増え、為替・金融情報や資産管理をめぐる意見交換が頻繁に行われている。また、同サイトのビデオ・ニュース「Tech Ticker」へは毎日数百万人が訪れており、ヤフー・ファイナンスのマーク・インターラント(Mark Interrante)ジェネラル・マネージャーによれば編集チームは24時間態勢で、金融危機を正しく説明している情報を提供している。

 インターネット検索大手グーグル(Google)でも、9月の「株価」に関する検索数は通常の3倍となった。

 調査会社「コムスコア(comScore)」によると、価格の安いガソリンスタンドを紹介するウェブサイト「www.gasbuddy.com」への訪問者数も、約30%上昇した。同社が今週末に集計する9月の統計では、金融情報や特売品などを紹介するウェブサイトへのトラフィックが急増していることが明らかになるとみられる。

 節約家向けウェブサイト「SavingAdvice.com」でも、買い物のクーポン券、ガソリン価格、経営の悪化した銀行の情報などを求めて、利用者の数が急増しているという。(c)AFP/Glenn Chapman