【8月21日 AFP】インターネット検索最大手ヤフー(Yahoo)と半導体大手のインテル(Intel)は20日、ネット対応の双方向機能が強化されたテレビを共同で開発すると発表した。

 発表によると両社は「ウィジェット・チャンネル(Widget Channel)」と呼ばれるサービスの開発で協力する。このサービスでは、コンピューターを使用して、テレビの番組や広告にオンライン機能を追加することができる。

 インテルのエリック・キム(Eric Kim)上席副社長は文書による声明で、テレビがインターネットの概念や機能、可能性を根本から変えるとし、今回の取り組みはインターネットをテレビに融合させる方法の1つで、視聴者がそう望まないかぎりテレビはもはや受動的なメディアではなくなると述べた。

 両社は、テレビメーカーおよびサードパーティーのソフト開発者とも協力するという。

「ウィジェット」とは機能を追加する簡易的なアプリケーションを指す。ヤフーによると、テレビにウィジェットを搭載することで、視聴者は株やスポーツの情報を表示させたり、友人とのメッセージ交換やインターネットを通じてビデオを視聴したりできるようになるという。

 ヤフーの「コネクテッドライフ(Connected Life)」担当上級副社長、Marco Boerries氏は、テレビを「かつてないほど、重要かつ優れた、またエキサイティングなもの」にして、消費者、デバイス製造業者、広告会社や出版社に恩恵をもたらす、同社が「Cinematic Internet」と呼ぶエコシステムを作ることを目指していると語った。

 正確な開始時期は決定していないが、東芝(Toshiba)、サムスン(Samsung)、米人気サイトのトゥイッター(Twitter)、米レンタル大手ブロックバスター(Blockbuster)、インターネット競売大手イーベイ(eBay)、CBSテレビ、ディズニー(Disney)傘下のABCテレビなどが、ウィジェット・チャンネル向けのアプリケーション開発に参加するという。(c)AFP