【7月10日 AFP】世界中が熱く待ち望んだ米アップル（Apple）の最新型携帯電話端末「iPhone 3G」のデビューまで、あと1日。アップルは、爆発的な人気の「iPhone 3G」で、成長著しいスマートフォン市場でのシェア拡大を狙う。

　「iPhone 3G」発売日の11日、世界20か国以上のアップル店舗は、開店時間を早めて殺到が予想される顧客に対応する構えだ。一方、ニューヨーク（New York）では、すでに4日からアップル店舗前にテントを張って販売日を待ち続ける熱狂的ファンも現れた。

　米国の産業動向調査会社アイサプライ（iSuppli）は、「iPhone 3G」の初回の販売数を200万台と予測。業界アナリストの中には、発売数日間で、数十億ドルを売り上げると見積もる者もいる。
　
　前年6月に発売された「iPhone」従来モデル（8GB）の米国での価格は600ドル（約6万4000円）だったが、「iPhone 3G」は、メモリー容量により199ドル（約2万1000円）と299ドル（約3万2000円）となっている。

　国によっては、「iPhone 3G」購入と併せて携帯電話会社の数年間の長期契約を申し込めば、価格を1ユーロ（約170円）近くまで値引きするところもある。通信事業者側としても長期収入を確保できるというわけだ。

　一方、ベルギーの「iPhone 3G」予定販売価格は525ユーロ（約8万8000円）と615ユーロ（約10万3600円）で、明らかに世界最高価格。これは、携帯機器の価格を通信・通話サービスに転嫁することを、ベルギーの法律が禁じているためだ。(c)AFP/Glenn Chapman