【5月25日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)は23日、7月3日に予定されていた株主総会を延期すると発表した。著名投資家カール・アイカーン(Carl Icahn)氏による委任状争奪戦の対抗策を探るとみられる。

 ヤフーは、米証券取引委員会(Securities and Exchange Commission%、SEC)に株主総会を7月後半に延期すると通知した。延期の理由としてクーデターの起きるおそれのある株主総会に対抗策を練る時間が必要だとしている。

 アイカーン氏はヤフー株の4%以上を購入したと報じられており、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)による買収交渉を台無しにしたとして現経営陣10人全員の退陣を求めている。アイカーン氏は自分を含めマイクロソフトに好意的な候補者を提案、株主総会での選任を目指す。

 アイカーン氏は「ヤフーが送ってきた委任状に署名」せず、自分たちを選出するよう呼び掛けるなど株主への働きかけを行っている。

 ヤフーとマイクロソフトは提携に向けて交渉を再開したと発表しているが、これが買収に展開することはないとみられる。(c)AFP