【3月26日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は24日、米連邦通信委員会(Federal Communications CommissionFCC)に対し、「ホワイトスペース」と呼ばれるテレビ周波数帯の未使用領域の利用を許可し、無線ネット接続サービスを盛り込んだ事業計画を承認するよう求める計画書を提出した。

 この帯域は、現在通信事業者に許可されている周波数帯よりも到達距離が長く、建物内部にも届く利点がある。グーグルは、ホワイトスペースを利用すれば将来的に携帯機器で「1秒あたりギガバイト」という水準の高速データ通信が可能になるとしている。

 また、テレビ放送や同じ周波数帯を使用するワイヤレスマイクなどに混信を与えないための技術を他社と共有する用意があるという。

 グーグルは、ホワイトスペースを活用すれば広告料収入による低価格の携帯電話「Gフォン(G-phone)」実現の見通しが強化されるとしている。現在30社以上が、グーグルの携帯電話向け包括的オープンプラットフォーム「アンドロイド(Android)」を使った携帯端末を開発中で、今年にも市場に出るとみられているが、これらの端末とホワイトスペースの組み合わせは非常に理想的だとしている。(c)AFP/Glenn Chapman