【3月15日 AFP】国内のプロバイダー各社が加盟する4つの業界団体が、違法にファイルをダウンロードする利用者に対し、インターネット接続を切断することに合意した。読売新聞(Yomiuri Shimbun)が15日、報じた。

 音楽、映画、ビデオゲームの各業界からインターネット上の著作権侵害に対する訴えが増加する中、世界でも最も厳しい措置が取られる。

 同紙は匿名筋の話として、プロバイダー各社はまず、常習的に違法ダウンロードを繰り返す利用者に対し警告の電子メールを送付し、それでも止めない場合はインターネット接続を強制的に切断すると伝えた。

 プロバイダー各社はまた、新たなガイドラインを起草するため、著作権管理団体が参加する委員会を来月にも設立するという。

 一方、各社および政府当局者は、この報道について現在までところコメントを控えている。

 同紙によれば、日本では現在、推定175万人がファイル共有ソフトを利用しており、大半が違法にコピーしたファイルを交換しているという。

 あるプロバイダーは2年前、違法ファイルを交換する利用者に対しインターネット接続の切断を検討したが、プライバシーの侵害にあたる可能性があるとの政府の指摘により、この計画を断念していた。(c)AFP