【2月18日 AFP】ポルノ映画大手Vivid Entertainmentの企業トップが16日、インターネット検索大手グーグル(Google)やヤフー(Yahoo)などが子どもを成人向けサイトから守るための対策を十分に行っていないとして、対策強化を呼びかけた。

 Vivid Entertainmentの共同設立者で共同最高経営責任者(co-CEO)のスティーブン・ヒルシュ(Steven Hirsch)氏は、米エール大学経営大学院(Yale School of Management)の「セックス週間」の催しの一環で行った講演のなかで、「グーグルやヤフーを始め、十分な対策がなされた検索サイトやポータルサイトは皆無だ」と現状を批判。

「これは(言論や表現の自由を保証した)米国憲法修正第1条に関する問題ではなく、いかにして子どもたちを守るかという問題だ」と述べて、有料成人向けサイトへのアクセスに際して年齢照合を行うシステムを強化するなどの積極対策をインターネットプロバイダーが導入すべきだと訴えた。

 これに対し、グーグル、ヤフー両社は未成年のユーザーの成人向けサイトへのアクセス阻止対策はとっていると反論している。

 AFPの取材に対し、ヤフーは「子どもの成人向けサイトへのアクセス阻止やユーザーを有害サイトから守るツールの導入を最優先対策として行っている。子どもたちや両親、地域社会を対象にオンライン教育も行っている」と回答した。(c)AFP/Glenn Chapman