【2月1日 AFP】(一部更新)米ソフトウェア大手マイクロソフト(Microsoft)は1日、インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)に対し、現金と株式による買収案を提示したことを明らかにした。買収提示額は約446億ドル(約4兆7500億円)。

 米市場が開く直前に発表されたマイクロソフト声明文によると、同社はヤフー取締役に対し、純資産額換算で約446億ドルとなる1株当たり31ドル(約3300円)での買収案を提示。これは、前31日のヤフー株終値に62%のプレミアムを上乗せした額だという。

 また、ヤフー株主らが所有するヤフー株については、相当額を現金で受け取るか、一定量のマイクロソフト株と交換することが可能となる。

 世界各地に数億人のユーザーを持つヤフーだが、1年前に立ち上げた新ネット広告システムによる収入が伸び悩み、30日には1000人の人員削減計画を発表。さらに31日には、ヤフーの前CEOだったテリー・セメル(Terry Semel)氏が同社役員を辞任している。

 ヤフーの2007年10-12月期の売り上げは、2億600万ドル(約277億円)に落ち込んだものの、米アナリストの予想は上回る額だった。

 一方、2007年1年間の総収入は前年比8%増の18億ドル(約1920億円)だったが、純利益は前年の7億5100万ドル(約801億円)から6億6000万ドル(約704億円)に減少していた。(c)AFP