【11月29日 AFP】検索大手米グーグル(Google)は28日、自分の居場所をチェックできる機能を取り入れた携帯電話向け地図ソフトのアップグレード版「Google Maps 2.0」を公開した。

 アップグレード版で登場した新機能「マイロケーション(My Location)」のテスト版では、インターネットに接続している携帯電話にGPS(衛星利用測位システム)のような機能を持たせ、携帯電話電波の基地局をもとに、携帯電話の位置を特定できる。画面には地図上に青い点で携帯電話の位置がピンポイント表示される。

 他社の地図サービスと異なるのは、ユーザーが住所を入力したり、番号ボタンを操作する必要がないことだ。このほか、自分の居場所の衛星写真、目的地までの行き方、近くの店舗などを表示できるオプションもある。

 AFPで同サービスをテストしたところ、携帯電話が地図上に指し示したロケーションは実際の居場所から1キロ足らずしか離れておらず、航空写真も表示された。「カフェ」を検索すると喫茶店の一覧が表示され、その店までの行き方を調べることもできた。

 グーグルによると、この位置情報サービスはGPSより高速で、バッテリー消費量も少なく、衛星信号が干渉を受けやすい屋内でも信頼性が高いという。プライバシーに配慮して、マイロケーション機能をユーザーが無効にすることもできる。

 この地図ソフトはインターネット対応の「スマートフォン」携帯のほとんどの機種で利用できる。(c)AFP