【11月9日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は8日、ゲームの中の世界に広告を出す新サービスについて、試行段階にあることを明らかにした。ただし、インターネット上で流れている年内にサービス開始とのうわさに関しては、言及を避けた。

 グーグルはAFPの質問状に対し、声明で「ゲーム内という環境は、ターゲットを限定した効果的な広告を出すのに理想的で、ユーザー、ゲーム開発業者、広告主に大きな利益をもたらすと考えている。現在は最良の広告形態を見極めるための試行段階にある」と述べた。

 ゲーム内広告は、特定層にターゲットを絞れること、ゲーム内で繰り返し目にすることで記憶に残ることなどから、非常に効果的なマーケティング手段だといわれている。

 例えばシューテイング・ゲームで敵が隠れているのが炭酸飲料やキャンディーの商標のついた自動販売機だったり、レーシング・ゲームでコース脇に車好きを狙った広告を出すことなどができる。

 また、インターネットに接続可能なゲーム機やコンピューターでプレイされるゲーム内なら、毎日のように広告を更新することも可能だ。

 グーグルはインターネットのサーチエンジンにターゲット広告を導入したことで有名だが、今年1月には米アドスケープ(Adscape Media)を2300万ドル(約26億円)で買収し、ゲーム内広告に参入した。

 同社は新サービスがどのような形態になるのかについては言及を避けたが、米インターネットサイトGigaOmは、12月中にサービスを開始するとの情報を掲載している。(c)AFP