【8月1日 AFP】スペインのバレンシア(Valencia)にあるCity of Arts and Sciencesで開催されている世界各国のネット企業やゲームメーカーらが集結するハイテクイベントCampas Partyに、「アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)」博士が登場した。

 実はこれは韓国科学技術院(KAIST)の呉俊鎬(オ・ジュンホ、Jun Ho Oh)教授が発明したアインシュタインにそっくりな人間型ロボット「ヒューボ(Hubo)」。身長1メートル37センチで、「頭脳」に組み込まれたWindows XPにより、思い通りの動作が可能となったという。

 誰が見てもアインシュタインそっくりな「顔」を持つヒューボは、宇宙飛行士のように飛び回った後、「私の名前はアルバート・ヒューボ。バレンシアに来られてとてもうれしい」と挨拶。ぎこちない動きながら、アインシュタインの相対性理論を語ったりもする。

 呉教授によると、ヒューボは歩行や会話、また微笑むことができるほか、大半が頭部に組み込まれた66個のハイテクモーターにより太極拳を披露することもできる。

 同教授は、数年後には、人々が減らしたいと考えている家事など、日常生活の手伝い用ロボットとしてヒューボが活用されることを期待していると語る。

 1週間の日程で行われる同イベントには数千人が訪れ、参加者らがヒューボとの握手待ちの列を作るなど、大いに注目を集めている。(c)AFP/Chris Wright