10代のSNS利用者は意外に慎重 米大学教授らが研究
このニュースをシェア
【7月24日 AFP】世界最大のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「マイスペース(MySpace)」により10代の若者が性犯罪の危険にさらされているとする批判は杞憂にすぎないとする研究結果が、『Journal of Adolescence』誌に掲載された。
研究を行ったのは犯罪学を専門とするSameer Hindujaフロリダ・アトランティック大(Florida Atlantic University)教授と政治学が専門のJustin Patchinウィスコンシン大(University of Wisconsin)教授。
2人は、約1億人といわれるマイスペース利用者の中から無作為に9282人を抽出。このなかから18歳未満の利用者2423人のプロフィールを対象に調査を行った。
その結果、948人は友人のみにプロフィールを公開する「プライベート」に登録していた。
残りの1475人中、居住都市名を公開していたのは81%、自分の写真を公開していたのは57%、所属学校名を公開していた利用者は27.8%、フルネームを公開していたのは8%、電子メールアドレスを公開していたのは1%、電話番号を公開していたのは0.3%だけだった。
これらの統計結果から、Hinduja、Patchin両教授は「マイスペース」上に公開されている個人情報を性犯罪者が狙っている事実を認めながらも、10代の利用者のほとんどが十分に自覚を持って同サイトを利用しており、懸念されているほどの危険はないとみる。
一方、彼らが飲酒や麻薬使用歴など負の個人情報をプロフィール上に公開した場合に不利益を被る可能性を指摘する。最近では、求職者の経歴を「マイスペース」で調べる企業も増えているからだ。
このほか、両氏は、全世界で1億人という「マイスペース」の利用者数や、登録ユーザーによる実際の同サイト利用頻度についても、疑問を投げかける。
無作為に抽出した同サイト利用者9282人のうち、3%にあたる278人のプロフィールは、プロミュージシャンがプロモーション活動の一環として登録したものだった。
また6%にあたる548人のプロフィールが、長期間ログインしていないなどの理由で使えなくなっていた。18歳未満の利用者でみると、1475人のプロフィールのうち30%が3か月以上ログインした形跡がなく、1年以上ログインしていない人も5%に上っていた。
このほか、14歳以上という「マイスペース」の登録条件を免れるため、8%が年齢を偽って登録していた。
「マイスペース」に対しては、未成年の少女らが同サイトで知り合った男らにより性的被害を受ける事件が相次いだことから、親たちや教師、警察関係者などから強い批判が浴びせられていた。
事件をうけた「マイスペース」はセキュリティ機能を強化し、現在では14歳、15歳のプロフィールは自動的に「プライベート」で登録されるシステムになっている。(c)AFP
研究を行ったのは犯罪学を専門とするSameer Hindujaフロリダ・アトランティック大(Florida Atlantic University)教授と政治学が専門のJustin Patchinウィスコンシン大(University of Wisconsin)教授。
2人は、約1億人といわれるマイスペース利用者の中から無作為に9282人を抽出。このなかから18歳未満の利用者2423人のプロフィールを対象に調査を行った。
その結果、948人は友人のみにプロフィールを公開する「プライベート」に登録していた。
残りの1475人中、居住都市名を公開していたのは81%、自分の写真を公開していたのは57%、所属学校名を公開していた利用者は27.8%、フルネームを公開していたのは8%、電子メールアドレスを公開していたのは1%、電話番号を公開していたのは0.3%だけだった。
これらの統計結果から、Hinduja、Patchin両教授は「マイスペース」上に公開されている個人情報を性犯罪者が狙っている事実を認めながらも、10代の利用者のほとんどが十分に自覚を持って同サイトを利用しており、懸念されているほどの危険はないとみる。
一方、彼らが飲酒や麻薬使用歴など負の個人情報をプロフィール上に公開した場合に不利益を被る可能性を指摘する。最近では、求職者の経歴を「マイスペース」で調べる企業も増えているからだ。
このほか、両氏は、全世界で1億人という「マイスペース」の利用者数や、登録ユーザーによる実際の同サイト利用頻度についても、疑問を投げかける。
無作為に抽出した同サイト利用者9282人のうち、3%にあたる278人のプロフィールは、プロミュージシャンがプロモーション活動の一環として登録したものだった。
また6%にあたる548人のプロフィールが、長期間ログインしていないなどの理由で使えなくなっていた。18歳未満の利用者でみると、1475人のプロフィールのうち30%が3か月以上ログインした形跡がなく、1年以上ログインしていない人も5%に上っていた。
このほか、14歳以上という「マイスペース」の登録条件を免れるため、8%が年齢を偽って登録していた。
「マイスペース」に対しては、未成年の少女らが同サイトで知り合った男らにより性的被害を受ける事件が相次いだことから、親たちや教師、警察関係者などから強い批判が浴びせられていた。
事件をうけた「マイスペース」はセキュリティ機能を強化し、現在では14歳、15歳のプロフィールは自動的に「プライベート」で登録されるシステムになっている。(c)AFP