【7月6日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は5日、家庭用ゲーム機「Xbox360」の不具合対策に10億ドル(約1230億円)を超える対策費を投入することを明らかにした。

 不具合機器について無償で修理・交換を実施するほか、保証期間を現行の1年から3年に延長する。対象となるのは、誤作動などを知らせる本体ランプが3つ赤く点滅する状態になった機器。

 同社エンターテイメント&デバイス部門担当プレジデント、ロビー・バック(Robbie Bach)氏は報道陣ならびに証券アナリストらとの電話会議の中で「今回の不具合は(社内の)設計工程で発生したもので、組立工程で発生したものではない。すべてわが社の責任だ」とした。

 具体的な修理・交換対象台数は明らかにされていないが、バック氏はこの点について「対策に10億ドル超を投じる。それだけの注力を要する問題であり、不具合機器も相当数に上る」と述べた。

 Xbox360の米国内発売は2005年11月。同社によればこれまでの世界累計出荷台数は1160万台で、目標台数の1200万台到達を間近にして不具合が発生した。

 出荷台数についてクリストファー・リデル(Christopher Liddell)最高財務責任者は前述の電話会議の中で「目標台数には若干満たないが、市場の状況を考慮すれば満足のいく数字だ」と前向きな発言をしている。
 
 2006年11月の任天堂(Nintendo)「Wii(ウィー)」発売後、Xbox360は売れ行きが低迷する傾向にあり、今回の不具合発生によるイメージ悪化でさらに苦戦を強いられそうだ。(c)AFP/Glenn Chapman