【5月29日 AFP】インターネット検索大手グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長兼CEO(最高経営責任者)は29日、韓国での事業強化をめざしポータルサイト韓国第2位のDaum Communicationsおよび携帯最大手、SKテレコム(SK Telecom)トップと、ソウルで会談する。グーグル幹部が28日明らかにした。

 全世帯の75%が高速インターネット網を利用する韓国市場への参入を、2000年に果たしたグーグルだが、韓国では地元キャリアを好むユーザーが多いのが実情だ。

 SKテレコムに加え、グーグルはサムスン電子(Samsung Electronics)およびLG電子(LG Electronics)とも携帯電話サービスでの提携を結んでいる。

 Daum広報がAFPに語ったところによると、Seok Jong-HunDaum社長とシュミット氏の会談は、幅広く提携関係を探るため議題は多岐にわたるものとみられる

 前年12月、両社はネット広告で提携することで合意。グーグルサイト上での「クリック広告」の運営をDaumが請け負っている。グーグルが急速に収益を伸ばしている分野だ。

 韓国聯合(Yonhap)ニュースによると、Seok社長とシュミット氏は、グーグルのユーチューブ(YouTube)をDaumサイト上で提供するなど、ユーザー主導型のコンテンツサービスの可能性を探るものとみられる。ユーチューブは世界最大の動画シェアサイト。

 一方、SKテレコムによると、金信培(キム・シンベ、Kim Shin-Bae)社長とシュミット氏は、携帯関連機器やサービス分野での提携を協議する予定だという。

 携帯電話にグーグルを搭載することで、携帯電話でのネット検索、メールチェック、位置検索などが可能となる。

 このほか、シュミット氏は、30日にソウルで開催されるソウル・デジタルフォーラム(Seoul Digital Forum)に出席し基調講演を行なう予定。(c)AFP