ロシア裁判所、グリーンピース活動家30人の勾留延長命じる
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【9月27日 AFP】ロシアの裁判所は、北極海の石油採掘に対し海上で抗議行動を展開し身柄を拘束されていた国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)のメンバー30人に対する勾留の延長を命じた。同団体が27日、明らかにした。
活動家ら30人が乗った同団体の抗議船「アークティック・サンライズ(Arctic Sunrise)」は19日、北極圏のバレンツ海(Barents Sea)最南部のペチェラ海(Pechora Sea)で石油採掘に対する抗議行動中に、乗り込んできたロシア当局の武装部隊によって拿捕(だほ)され、北西部ムルマンスク(Murmansk)にえい航された。前日にはメンバー2人が、国営エネルギー大手ガスプロム(Gazprom)所有の石油プラットフォームによじ登って侵入を試みたことから、ロシアの沿岸警備隊に一時身柄拘束された。
ロシア当局はその後、船内のメンバー30人を海賊行為の容疑で拘束。23日まで長時間にわたり事情聴取を続けていたがムルマンスクの裁判所は27日、22人に対し2か月間の審理前勾留の延長を認めた。残る8人については、さらなる事情を聴く必要があるとして30日に新たな審理が行われる。
拘束されたメンバー30人中、外国籍の26人は拘置所に収容される。
これに対しグリーンピース側は、メンバーの勾留を不服として控訴すると発表している。(c)AFP