【8月21日 AFP】国際環境NPO、グローバル・フットプリント・ネットワーク(Global Footprint NetworkGFN)は20日、地球が1年間で再生できる自然資源を人間が使い尽くした日を意味する「アース・オーバーシュート・デー(Earth Overshoot Day)」を同日記録したと発表した。その責任は中国、米国、カタールが負うところが大きいという。

 GFNは、「たった8か月あまりで、人間は地球が今年再生できる分の自然を使い尽くしてしまった」とのプレスリリースを発表。「今年の残りの月日は、超過分に相当する。私たちは魚や木などの資源を消費し、二酸化炭素などの排出物を大気中に蓄積させながら、環境的赤字を積み重ねていくのだ」

 GFNによると、中国のエコロジカル・フットプリント(人間が消費する資源量を示す指標)は国民1人当たりでは欧州や北米ほどではないが、総量では世界最大だという。世界中の人が中国国民の一般的な生活様式で暮らすと、地球1.2個分の資源を使うことになる。同様に、米国の生活様式では地球4個分、カタールに至っては6.5個分になるという。

 GFNによると、地球が初めて環境的赤字に陥ったのは1970年12月29日だった。また、昨年の「アース・オーバーシュート・デー」は8月23日だった。(c)AFP