もはや珍しくない?世界一巨大な花が異例の頻度で開花 ベルギー
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【7月10日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)郊外のメイゼ(Meise)にある国立植物園で7日、世界で最も巨大で珍しく、しかも臭い花の一つ、ショクダイオオコンニャク(学名:Amorphophallus titanum)が、奇妙だが壮観なその姿を現し始めた。原産地のインドネシアでは「死臭を放つ花」、「変形した巨大な男性器」など、さまざまな名前で呼ばれるこの花は、通常では数年置きにしか花をつけないにもかかわらず、今回の開花は過去5年間で3度目という異例の頻度だ。
「開花期間はとても短く、最長でも3日間です。その後、花は枯れてしまい、数年間花が開くことはありません」と、この植物園の関係者は語る。
赤く縁どられた花が咲く前には巨大なトウモロコシの穂のような姿だったが、8日には高さが244センチにまで達し、多くの観客たちの注目を引き付けている。
原産地であるインドネシア・スマトラ(Sumatra)島では絶滅が危惧されているこの植物は、通常4~5年に1度しか開花しない。しかしこの植物園では、2008年にドイツのボン(Bonn)からこの花が移って来た直後に1度、そして2011年にも再度開花している。「これは稀な例であり、他の植物園では決して起こらないでしょう」と先の関係者はつけ加える。
ショクダイオオコンニャクは、19世紀の終わりに初めて欧州に持ちこまれ、1889年に初めてロンドン(London)で開花した姿が観察されたが、ふたたび花をつけたのは1926年だった。(c)AFP