【5月14日 AFP】富豪にして実業家のリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏は13日、自身が会長を務める英ヴァージン(Virgin)グループ傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が手掛けるロケット宇宙旅行について、環境への影響は非常に少ないと説明した。

 今年末に打ち上げ予定の「スペースシップ・ツー(SpaceShipTwoSS2)」による数分間の宇宙旅行には、すでに500人以上が前金を払い込み座席予約を済ませている。旅行の代金は20万ドル(約2030万円)だ。

 自身が2009年に設立した環境団体カーボン・ウォー・ルーム(Carbon War Room)が主催する会合のためシンガポールを訪れているブランソン氏は記者会見で、ロケット宇宙旅行で生じる二酸化炭素排出量は「ニューヨークでの電力供給2週間分」程度で「格安航空でシンガポールからロンドンを往復するよりも少ない」と説明。最新技術によって二酸化炭素排出量を劇的に減らすことができたという。さらにブランソン氏は、二酸化炭素の削減こそが「われわれが自らに課した目標だ」と付け加えた。(c)AFP