【5月6日 AFP】日本、中国、韓国の環境相らは6日、北九州で会合を開き、国境を越える大気汚染の問題解決に向けて協力することで合意した。

 1999年以降続いている大気汚染、気候変動、環境政策についての日中韓環境相による年次会合は、5、6両日に行われた。今年は中国からの煙霧が海洋へと広がり、日本では健康への不安が広がった。

 発表された共同声明によると、会合は環境政策と技術についての情報を共有する新たなフォーラムを設立することで合意した。石原伸晃(Nobuteru Ishihara)環境相は記者会見で、日中韓で協力して大気汚染問題を解決することで前進したと語った。

 中国の周生賢(Zhou Shengxian)環境保護相は、先月の四川省での地震後の過密スケジュールを理由に今年の会合を欠席。代理として出席した李幹傑(Li Ganjie)次官はNHKで「今後も日本と韓国と協力して、もっと美しいアジアの環境を作りたい」と語った。

 また、韓国の尹成奎(Yoon Seong-Kyu)環境相は、日中韓3国ともに新政権に変わったことを指摘し、環境問題への3者協力は「新たな転換点」に達したと語った。(c)AFP