【4月12日 AFP】10日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された気候研究によると、北半球の夏の暑さが過去6世紀で最高水準となっている。

 米ハーバード大(Harvard University)のチームが、北極圏の木の年輪や氷床コア、湖沼堆積物、寒暖計の記録などを解析した結果、北半球の高緯度における最近の最高最低気温の高さは、規模と頻度の両方において過去600年間に例をみないという。

 さらに「2005、2007、2010、2011各年の夏は、過去1400年間のどの年よりも暑かった」という。特にロシア西部での2010年の夏は過去600年間で最も暑く、グリーンランド西部やカナダの北極圏についても同様だっただろうとしている。「他のものも含めたこれらの最近の極値は、安定した気候から予想される範囲を大きく超えている」と論文は述べている。(c)AFP