【3月11日 AFP】中国・上海(Shanghai)市当局は11日、同市内を流れる主要河川・黄浦江(Huangpu River)で、川面に1200匹を超えるブタの死骸が浮かんでいるのが見つかったと発表した。住民は飲料水の汚染に危機感を募らせている。

 大量のブタの死骸が見つかったのは、上海南西部の松江(Songjiang)区を流れる黄浦江。下流には商業の盛んな上海の中心地が広がり、河岸のウォーターフロント「外灘(Bund)」は人気の観光スポットとなっている。

 上海市当局がウェブサイトで発表した声明によると、死骸には子ブタも成体のブタも混ざっている。当局が黄浦江の水質を1時間ごとに検査しているが、これまでのところ全ての検査結果が「平常」だったという。

 報道によれば、ブタの死骸が最初に発見されたのは7日。上流の浙江(Zhejiang)省で、畜産農家が病気で死んだブタを川に投棄したのではないかと伝えられている。

 国営の環球時報(Global Times)によると、計12隻のボートが出動し、ブタの死骸を引き上げているという。専門家らは、死骸の腐敗が始まれば、水質汚染の危険が高まると警告している。(c)AFP