【3月6日 AFP】中国政府は5日、2013年の再生可能エネルギーの国内生産量を大幅に増やすと発表した。

 中国国家発展改革委員会(National Development and Reform CommissionNDRC)が発表した報告書によると、2013年の再生可能エネルギー発電能力を、水力で2100万キロワット、風力で1800万キロワット、太陽で1000万キロワット増やす。この目標はいずれも、過去5年間の年間増加幅平均よりも高い。

 中国はその経済成長を石炭発電に大きく頼っており、2010年の発電量全体における非化石エネルギーの比率は9.6%にとどまる。だが、環境汚染問題への取り組みの一環として、政府は2020年までにこの割合を15%まで高めるとの目標を設定した。

 温家宝(Wen Jiabao)首相は先日開幕した第12期全国人民代表大会(全人代)で、全エネルギー消費量の制限や、炭素排出量の削減、汚染取り締まり関連の法律や規制の強化を掲げた。

 だがアナリストの中には、中国の環境汚染問題の根源を絶つには数十年を要するだろうと指摘する声も出ている。(c)AFP