トネリコ枯死させる菌が英国で拡大、既に10万本死滅
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【11月5日 AFP】英国で、セイヨウトネリコを枯死させる病害菌「Chalara fraxinea」の拡大が問題となっている。政府は2日、緊急対策委員会を招集した。
この菌は過去20年間にわたって欧州各地でセイヨウトネリコに壊滅的な被害をもたらしてきた。既にデンマークではトネリコ種の樹木の9割が死滅し、広範囲にわたって森林が消滅している。
英国では今年2月、保育園用の建築材として輸入されたセイヨウトネリコから初めてこの菌が見つかった。以来、必死の努力にもかかわらず、これまでにセイヨウトネリコおよそ10万本が死滅。前月には、イングランド東部の田園地帯の広域でもトネリコの木に菌が確認された。
英政府は前月29日、トネリコの木の輸入および国内での株や鉢植え、種子の移動を禁じる措置を発表したが懸念は拭えず、1970年代にニレ立枯病で英国内のニレの木が壊滅した悪夢が再燃している。
英国では、国内の森林の5.5%にあたる約13万ヘクタールがセイヨウトネリコを主とする。英政府によると、こうした森林以外にも約1200万本のトネリコが生育している。(c)AFP
この菌は過去20年間にわたって欧州各地でセイヨウトネリコに壊滅的な被害をもたらしてきた。既にデンマークではトネリコ種の樹木の9割が死滅し、広範囲にわたって森林が消滅している。
英国では今年2月、保育園用の建築材として輸入されたセイヨウトネリコから初めてこの菌が見つかった。以来、必死の努力にもかかわらず、これまでにセイヨウトネリコおよそ10万本が死滅。前月には、イングランド東部の田園地帯の広域でもトネリコの木に菌が確認された。
英政府は前月29日、トネリコの木の輸入および国内での株や鉢植え、種子の移動を禁じる措置を発表したが懸念は拭えず、1970年代にニレ立枯病で英国内のニレの木が壊滅した悪夢が再燃している。
英国では、国内の森林の5.5%にあたる約13万ヘクタールがセイヨウトネリコを主とする。英政府によると、こうした森林以外にも約1200万本のトネリコが生育している。(c)AFP