【8月13日 AFP】ニュージーランド沖の太平洋上に長さ約460キロ、幅約56キロにわたって大量の軽石が漂流しているのを発見したと、同国海軍が10日発表した。軽石に覆われた海面の広さは2万6000平方キロメートルにも及ぶという。

 この怪現象は、ニュージーランド空軍機が9日に同国沖1000キロの太平洋上で確認し、ちょうどその方角に向かっていた海軍艦艇に警告した。目撃した海軍士官によれば、軽石群は海上に50センチメートルほど突き出した状態で漂っており、白く輝いていて、まるで氷棚のように見えたという。

 海軍艦艇に乗り合わせた科学者らによるとこの軽石は、最近活動が活発になっている海底火山「モノワイ(Monowai)」から噴出したものとみられるという。

 ニュージーランドでは前週、北島にあるトンガリロ山(Mount Tongariro)が噴火したばかりだが、科学者らはこの洋上の現象はそれとは無関連だと説明している。(c)AFP