特別な場所でなくても使える地熱エネルギー技術「EGS」 (2)
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【7月11日 RenewableEnergyWorld.com】ドイツ・カールスルーエ(Karlsruhe)にあるコンサルタント会社ジオサーマル・エンジニアリング(GeoThermal Engineering、ロー氏の会社とは無関係)のホルスト・クロイター(Horst Kreuter)代表は、「砂岩や火成岩など、砕けやすい岩があるところならほぼどこでも可能だ」と言う。
米国ではマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)が2007年に米エネルギー省(Department of Energy)のために行った「地熱エネルギーの未来(The Future of Geothermal Energy)」という研究で、米国内には理論上、基本的なエネルギー需要の2000倍を満たすEGS資源が存在し、現実的に考えても2050年までに米国の総電力の10%をEGSで賄うことができると結論付けている。
断続的に発電する風力や太陽光と違って、地熱は継続して発電できるという特長がある。レッドルースに建設されるロー氏の発電所は、設備容量が50万~100万キロワット程度の火力発電所や原子力発電所に比べるとかなり小さいが、敷地面積はサッカー場の半分程度で済む。
こうした小規模の発電所をあちこちに建設することでEGSは自治体やコミュニティーにエネルギーを供給して大規模発電所への依存を軽減するとともに、化石燃料や長距離送電にまつわる問題の軽減にも役立つだろう。
ロー氏が計画している25か所の発電所の合計設備容量は約30万キロワットになる。学校やオフィス、レクリエーション施設などに熱を供給する予定だ。
(3に続く)
米国ではマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)が2007年に米エネルギー省(Department of Energy)のために行った「地熱エネルギーの未来(The Future of Geothermal Energy)」という研究で、米国内には理論上、基本的なエネルギー需要の2000倍を満たすEGS資源が存在し、現実的に考えても2050年までに米国の総電力の10%をEGSで賄うことができると結論付けている。
断続的に発電する風力や太陽光と違って、地熱は継続して発電できるという特長がある。レッドルースに建設されるロー氏の発電所は、設備容量が50万~100万キロワット程度の火力発電所や原子力発電所に比べるとかなり小さいが、敷地面積はサッカー場の半分程度で済む。
こうした小規模の発電所をあちこちに建設することでEGSは自治体やコミュニティーにエネルギーを供給して大規模発電所への依存を軽減するとともに、化石燃料や長距離送電にまつわる問題の軽減にも役立つだろう。
ロー氏が計画している25か所の発電所の合計設備容量は約30万キロワットになる。学校やオフィス、レクリエーション施設などに熱を供給する予定だ。
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