【6月8日 AFP】米国海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)は7日、米国本土の今春の平均気温は前世紀の平均をはるかに上回り、観測史上最も暖かい春になったと発表した。

 発表されたデータによれば、アラスカ(Alaska)州、ハワイ(Hawaii)州、海外領土を除いた米国本土の今年3~5月の平均気温はカ氏57.1度(セ氏13.9度)で、1901~2000年の同期間の平均をカ氏5.2度(セ氏2.9度)、これまでで米国で最も暖かい春だった1910年の記録をカ氏2.0度(セ氏1.1度)それぞれ上回った。

 2011年6月から2012年5月までの12か月間の平均気温も、暑夏と暖冬で観測史上最高を記録し、これまでの平均気温をカ氏3.2度(セ氏1.8度)上回った。月ごとの数値では、今年3月は観測史上最高、4月は3番目、5月は2番目に暖かかった。

 科学界はこれまで、工業活動を主な排出源とする温室効果ガスにより地球温暖化が進み、動植物の絶滅や標高の低い島々の水没といった深刻な長期的問題が発生する可能性があると繰り返し警告している。(c)AFP

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