【4月25日 RenewableEnergyWorld.com】富豪としても知られる投資家T・ブーン・ピケンズ(T. Boone Pickens)氏が2007年に設立した再生エネルギー開発企業メサ・パワー・グループ(Mesa Power Group、本社:米テキサス(Texas)州ダラス(Dallas))が、同じダラスに本社を置く風力開発企業ウインド・テックス・エナジー(Wind Tex Energy)と風力発電所の共同開発を行っている。

 開発が進められているのは最大発電能力37万7000キロワットの「スティーブンス・ボルリン(Stephens Bor-LynnSBL)ウインドプロジェクト」で、2013年初めには送電網に接続する見込みになっている。SBLでは、米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(General ElectricGE)製の出力1600キロワットの風力発電機233基を利用する予定だ。

 メサは2007年、テキサス州パンハンドル(Panhandle)地方のパンパ(Pampa)に400万キロワット級の風力発電所を作る計画を発表。しかし適切な送電網がなかったことから、この計画は2年後に中断された。

 メサは2008年、パンパでの計画のために出力1500キロワットのGE製風力発電機667基を購入する契約を結んだが、2010年になって発注数を半分の333基に減らした。さらに、その発電機の一部を米ミネソタ(Minnesota)州とカナダでの事業に使用すると同年中に発表していたが、今回スティーブンス・ボルリン発電所でこの時に発注したうちの233基を活用する予定だ。SBLはメサにとってテキサス州で唯一の事業で、現在ここで発電する電力の購入者を探している。

 米国風力協会(American Wind Energy AssociationAWEA)によると、現在テキサス州に導入されている風力発電の設備容量は1033万キロワットを超えており、これは全米の州の中で最も大きいという。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News

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【参考】米国風力協会(英語)