【4月18日 RenewableEnergyWorld.com】イタリア電力大手エネル(Enel)傘下のエネル・グリーンパワー(Enel Green Power)は3月、チリにおける地熱資源探査権を新たに3件取得したと発表した。同社がチリに持つ地熱資源探査権は8件となり、世界有数の地熱資源の開拓にまた一歩近づいた。

 今回同社が探査権を得た3件のうち2件はチリの首都サンティアゴ(Santiago)から70キロ圏内に、残る1件はサンティアゴの北1000キロに位置する。

 エネル・グリーンパワー傘下の地熱発電会社ヘオテルミカ・デル・ノルテ(Geotermica del Norte)は現在、チリ北部アントファガスタ(Antofagasta)周辺で4万キロワットの発電能力を持つ地熱発電プラントの建設に着手しようとしている。このプラントが完成すれば南米初の地熱発電施設となり、すでに米国とメキシコに拠点を持っている同社の地熱事業拡大につながるだろう。

 エネル・グリーンパワーのフランチェスコ・スタラーチェ(Francesco Starace)最高経営責任者(CEO)は「この分野での100年以上に及ぶ経験のおかげで、わが社には、330万キロワットの地熱資源があると推定されているチリで最初の地熱発電会社になるという挑戦を受けて立つ能力とノウハウがある」と述べた。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News

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