インドの風力発電能力、実は30倍?
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【4月13日 RenewableEnergyWorld.com】インドの風力エネルギー発電能力がこれまでの推定よりはるかに大きい可能性が、最近の市場再評価で明らかになった。
インドは現在、風力エネルギー技術センター(Center for Wind Energy Technology、CWET)の分析に準拠し、陸上における潜在風力発電量を約1億キロワットと想定している。だが最近、中国やドイツなどが風力発電量の再評価を行ったことに触発され、独立系研究チームや米ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory、LBNL)が最新の機器・技術を考慮して詳しく分析した。
専門誌「再生可能エネルギー(Renewable Energy)」に発表された論文によれば、インドの風力エネルギー専門家ジャミ・ホサイン(Jami Hossain)氏が地理情報システム(GIS)プラットフォームを使って分析したところ、潜在発電量は20億キロワットと大幅に増加。さらに、LBNLの分析では30億キロワットと、現在の想定を30倍も押し上げる結果が出た。
ホサイン氏は、「インドでの土地獲得競争を考慮し、想定値をより精緻なものに改善しようと試みた結果、技術改良が進んでいることによって陸上での潜在発電量はこれまでの想定よりずっと高いことが分かった」と指摘。「CWETによる発電量の見積りが低かったせいで、政治家や中央電力庁(Central Electricity Authority)といった政府機関は風力エネルギーを再生可能エネルギーの主力と位置付けられずにいた。原油価格の高騰やそれに伴う不安定要因、石炭供給上の大きな障害などを考慮すれば、この発見はエネルギー安全保障と世界の環境問題を考える上で重要だ」と話している。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News
RenewableEnergyWorld.comにこの記事の原文(英語)が掲載されています。
インドは現在、風力エネルギー技術センター(Center for Wind Energy Technology、CWET)の分析に準拠し、陸上における潜在風力発電量を約1億キロワットと想定している。だが最近、中国やドイツなどが風力発電量の再評価を行ったことに触発され、独立系研究チームや米ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory、LBNL)が最新の機器・技術を考慮して詳しく分析した。
専門誌「再生可能エネルギー(Renewable Energy)」に発表された論文によれば、インドの風力エネルギー専門家ジャミ・ホサイン(Jami Hossain)氏が地理情報システム(GIS)プラットフォームを使って分析したところ、潜在発電量は20億キロワットと大幅に増加。さらに、LBNLの分析では30億キロワットと、現在の想定を30倍も押し上げる結果が出た。
ホサイン氏は、「インドでの土地獲得競争を考慮し、想定値をより精緻なものに改善しようと試みた結果、技術改良が進んでいることによって陸上での潜在発電量はこれまでの想定よりずっと高いことが分かった」と指摘。「CWETによる発電量の見積りが低かったせいで、政治家や中央電力庁(Central Electricity Authority)といった政府機関は風力エネルギーを再生可能エネルギーの主力と位置付けられずにいた。原油価格の高騰やそれに伴う不安定要因、石炭供給上の大きな障害などを考慮すれば、この発見はエネルギー安全保障と世界の環境問題を考える上で重要だ」と話している。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News
RenewableEnergyWorld.comにこの記事の原文(英語)が掲載されています。